川北倫華
ライフスタイルコーディネーターの川北倫華です。
呼吸をしなければ、人間は生きていくことができません。
けれども、アレルギーや喘息、出産の呼吸法といった特別な理由でもない限り、呼吸にはほとんど注意が払われません。
でも本当は、呼吸の一瞬一瞬が自然工学の奇跡なのです。
ある限度内なら、呼吸をコントロールすることもできます。
ゆっくりと深く、集中して呼吸をすれば、頭の働きが活発になり、血圧が下がり、神経も静まります。
医者や栄養学者、心理学者、理学療法師も、一日にほんの十分か十五分間、呼吸をコントロールすることで健康を維持できると口を揃えていいます。
そう考えれば、ペースを落として自分をとり戻すとき、「ひと息つく」という表現はぴったりです。